カノジョも彼女 ネタバレ 33話〜34話

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主人公、ナオヤは高校1年生。ずっと好きだった咲に告白し、彼女になってもらうことに成功。幸せの絶頂にいた。しかし、そんなナオヤに美少女・渚が声をかける。彼女はいきなり、ナオヤに付き合ってほしいと告白を迫るのだった。渚のあまりのいい人ぶりに心が揺れるナオヤは、ある決断をする…!!まさかの選択から始まる、ネオスタンダードラブコメ!!

 

第33話

渚の過去は衝撃の連続!?

 

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逃げようとする渚を咲は引き止めます。
「いくらなんでも我慢しすぎに見えるよ!」
そこまでするなんておかしい!という咲に、渚は困ったような表情に・・・
そして、諦めたのか湯船につかると咲に理由を話し始めました。
「恥ずかしいので直也くんには秘密でお願いします・・・」
渚はそういうと、昔の自分について話し始めたのです。
彼女は昔から人並みというものが難しい人間だったといいます。
他の子たちと同じように普通に勉強してテストを受けると、全教科で10点以上がとれないなんてことはザラだったといいます。
咲はその話を聞いて驚きましたが、渚の話をじっと聞き続けました。
「平均点とかとるには何倍もテスト勉強してなんとか・・・ってかんじで・・・」
逆上がりは毎日1時間練習してもできるまでに3ヶ月かかったりと、とにかく人の何倍も時間がかかったと渚はいいます。
「でも頑張れば人並みになれるのでいいかなって!」
そういって笑顔をみせた渚に、咲は「ポジティブ!」と驚きの言葉をもらしました。
そんな渚は、自分にも何か一つくらい得意なことがないかと一生懸命探していたといいます。
あらゆることを1000時間程度行っては「やっぱりうまくいかない・・・」と挫折し・・・と彼女は新たな得意を探しつづけていました。
「もっと長時間頑張れば身になったのかもしれませんが・・・」
どんなに頑張ってもうまくいかないという経験と実力不足が彼女の努力する気持ちをなえさせてしまっていたのです。
そんな部分がコンプレックスだったと渚はかたります。
ある日、彼女は高校受験を控え学歴くらいは人並みになろうと必死に勉強をしていました。
そしてたまたま目の前を歩いていた咲と直也に出会ったと言います。
直也はいつもの調子で世間話を咲としながら脈略なく告白を行っていました!
「好きだ!咲ちゃん!」
あまりに毎日告白をされていたせいもあり、咲は直也にそう迫られてもあっさりといなして怒鳴り返します。
それでも果敢に咲に迫り続ける直也をみた渚はその根性とガッツに釘付けとなりました・・・
「どうしてそんなに頑張れるの!?なんで?!」
じぶんだったら絶対に諦めているような仕打ちを受けながら、彼はショックを受ける様子も見せずに咲に告白をし続けているのです。
次第に学校でも直也を目で追うようになってしまった渚は、一度でいいから話しかけてみたいな、と思うようになりました。
そして、ついに高校の合格発表の日、渚は努力の甲斐あり無事受験に成功します!
そんな彼女のすぐ真横で、彼女と同じく合格し喜びを分かち合う1組の男女が・・・
「咲ちゃんおめでとう!」
直也は喜びのあまり咲にだきつきます!
その姿をみた渚は、はじめて胸に痛みを覚えました・・・
そして、慌ててその場から逃げ去った渚は胸の高鳴りを感じハッとします。
「あ・・・あれ・・・私・・・こ、これって・・・」
最近はやたらと直也のことばかり考えていたとようやく気がついた渚は、咲にまっすぐ気持ちをぶつけ続けていた彼を知っていました。
今更告白なんてしてもどうせ振られるだろう・・・そういつものように諦めようとした渚でしたが・・・
「こんな時直也くんなら・・・」
彼女の頭の中には何度フラれてもめげない直也の姿が浮かび上がります。
直也なら絶対に諦めない!そう気がついた渚は努力を始めました!
好きになってもらうため、料理の練習、体をひきしめるために筋トレ、そしてお金を稼ぐためにバイトにもいそしみます!
しかし、もともと人並みに行うことが難しかった渚にとってそのどれもが困難なことでした・・・
体をボロボロにすり減らしながら、それでも渚は充実した表情です。
「今までとは違うな・・・好きな人に好きになってもらうためなら頑張れる!」
彼女は直也への恋心を原動力に容赦も垢抜けたものへと変え、次第に一生懸命に何かを頑張る楽しさを感じられるようになっていきました!
「そんな感じで、今の私があるのは直也くんのおかげだから・・・」
だからこそ、直也との関係を続けられるのがのぞみなのだから別行動は我慢ではないと渚はいいます。
そう話おえた渚は晴れやかな顔で露天風呂からあがるとでていってしまいました。
女風呂の反対側・・・咲に投げ飛ばされた先である男風呂につかっていた直也はこの話をしっかりときいています!
「水瀬さん・・・」
直也は深刻そうな表情で渚のことを思うのでした・・・

 

第34話

渚は実は○○が早い!?衝撃の姿!

 

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「私を救ってくれた直也くんとの関係を続けるのが一番の望みなんです」
そう語った渚は、だからこそ今回の別行動や2番手という立ち位置は決して我慢しているわけではないといいます。
その話を聞いても咲はやはり納得がいかず、温泉からあがり服を着ている渚に声をかけました。
「渚ちゃん・・・さっきの話・・・」
渚は咲が全てを言い終わる前に、慌てて叫びます!
「私が要領悪いってことは直也くんには秘密でお願いします!そんなことがバレたら恥ずかしすぎて・・・」
そう言いながら女湯のノレンをくぐり外へとでた渚たちを待っていたのは・・・
仁王立ちする直也でした。
「・・・なにもかもうまくいかず一生意見めいになれなかった水瀬さんをオレが救ったからって・・・!我慢してるとしか思えないよ!」
実は、咲に投げ飛ばされた咲が男湯だったせいで直也は渚の告白を全て聞いていたのです・・・!
「完全に聞かれてる!!」
直也に自分の過去を聞かれてしまったショックで渚はその場から逃げ出しました!
すぐさま渚を追いかける直也と咲でしたが、渚の足があまりにも早すぎるため全く追いつけません!
「一緒に旅行を楽しもう!別々なんて・・・!」
そう必死に叫ぶ直也ですが、渚はドンドンと遠くへ行ってしまいます!
その頃、直也を探していたミリカと咲を探し歩いていた紫乃は偶然旅館内で顔を突き合わせました。
ちょうどいい機会だからと、紫乃はぐいぐいミリカに質問をします。
「あなたと向井くんってどんな関係!?」
突然の質問に困惑するミリカでしたが、そんな2人の間を凄まじい勢いで渚が通り過ぎて行きました!
そして、その渚をおいかけて咲と直也も駆け抜けて行きます!
「おい!何してんだ!」
直也と咲が走り去ったため、紫乃とミリカもその後を追って走り出しました!
ついに旅館の外にまで逃げ出してしまった渚のあとを、直也、そして咲、さらにそのうしろをミリカと紫乃が追いかけるという状態に・・・
「私は大好きな直也くんとの関係を続けるためなら咲さんの次で平気なんです!」
そう叫ぶ渚に、直也はそんなのおかしい!と言い返します!
「咲ちゃんが二股を嫌がったら関係が終わるって言うけど、オレと水瀬さんが諦めなければ終わらないよ!」
直也の言葉に渚は一瞬驚いたような表情になりますが、すぐに首を振ります。
そんな渚にたたみかけるように直也はどんどんと言葉を投げかけました。
「どうしてもだめならオレを忘れていきるの!?他の人とつきあうの!?水瀬さんの浮気者ー!」
二股をしている直也にそんなことをいわれるなんて!と驚いた渚でしたが、それでも彼女は足を止めません!
そんな風に直也を諦めることにならないためにも咲を優先してほしい!そう主張する渚でしたが、直也も諦めませんでした!
「直也くんは良くも悪くも衝動的すぎるから!せめて私が・・・!」
渚は、直也があまりにその時その時の気持ちを優先してしまい動くため、二股なんて壊れやすい関係はあっという間に終わってしまうと感じていたのです・・・
だからこそ、そうなってしまわないために、自分が2番手として振る舞わなければ、自分は2番手でもなくなってしまう!
そういって一気にスパートをかけた渚は凄まじい勢いで走り出し直也を引き離しました!
直也は懸命に渚を追いかけますが、途中で転んでしまいます・・・!
そんな直也に渚は「ガリ勉の直也くんじゃ私をつかまえることなんてムリ!」といいますが・・・
「水瀬さんのアホー!」
直也は立ち上がり懸命に渚を追いかけます!
あまりのしつこさに驚く渚ですが、直也は2番手でいたいなんて嘘だ!と引き下がりません!
直也は「本当に常に2番手でいることが一番の幸せなの?!そんなのアホだ!」と叫びましたが、その言葉をかけられた瞬間渚は「そんなことない!」と叫びます・・・!
「私だって直也くんの一番になりたい!!」
それでも、直也くんと離れ離れになって、初めて彼のために一生懸命になれた気持ちまで失ってしまうくらいなら・・・
2番手でいい・・・!
そう叫んだ渚に、直也は「不安にさせてごめん!」と叫び返しました。
そして、離れていた距離を詰めるため、土手から飛び降り一気に渚のもとへと近づきます!
「つかまえた!」
ついに渚の手を直也は掴みました!