カノジョも彼女 ネタバレ 第35話〜第36話

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主人公、ナオヤは高校1年生。ずっと好きだった咲に告白し、彼女になってもらうことに成功。幸せの絶頂にいた。しかし、そんなナオヤに美少女・渚が声をかける。彼女はいきなり、ナオヤに付き合ってほしいと告白を迫るのだった。渚のあまりのいい人ぶりに心が揺れるナオヤは、ある決断をする…!!まさかの選択から始まる、ネオスタンダードラブコメ!!

 

第35話

渚も彼女

 

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渚の腕を掴み、直也はなんとかこれ以上逃げ出さないようにすることに成功しました!
直也に捕まってもまだ渚は同じ理由を言い続けます。
「私が一番になろうとして咲さんが嫌がったら・・・」
そんなことになれば、直也と離れ離れになってしまうと渚は叫び、それだけは耐えられない!と直也に告げました。
それをきいた直也は「そんなことはオレがさせない!」と力強く叫びます!
「咲ちゃんと水瀬さん、2人と付き合おうと決めたのも同じだ!」
直也は渚に告白された時のことを思い出していました・・・
咲が好きだから付き合えないという直也に、振られたというのに渚はそれでもまた諦めずに告白しにくると告げたのです!
その健気な微笑みを見た時、直也の心は大きく揺れうごき渚を諦めたら後悔すると直感していました。
だからこそ、直也はあの時渚の手を掴み二股を決意したのです・・・!
「不安に負けて水瀬さんを諦める以上の後悔はない!これからも水瀬さんを1人にはしない!」
直也はそう叫ぶと、渚を強く抱きしめました!
渚の表情は、憑き物が落ちたようなキョトンとした表情に・・・
「本当ですか?」
渚はそう直也に尋ねた後、今までの直也の諦めの悪さを思い返し、きっと本当ですね、と納得し直します。
そしてつぶやきました。
「もし私がグイグイいって咲さんが二股を嫌がったらどうするんですか?」
直也はその質問に、咲には何が嫌かを聞いてどうしたら嫌じゃなくなるかを話し合って・・・と真面目に答えようとします。
渚は、そんなふうに簡単にはすませられないといいますが、直也はそれを聞くと渚の肩を掴んでいいました!
「2人で毎日土下座して頼みに行こう!」
直也の真面目な、でもあまりにもおかしな提案に渚はホッとしたように微笑むのでした。
そんな2人の元に遅れて咲と紫乃が駆けつけます!
駆けつけた紫乃は、渚と直也を見て思っていたことをもう一度聞きました。
「あなたたちどういう関係なの!?」
それを聞いていた咲は慌ててごまかそうとしますが、紫乃の眼力に負けてオロオロとした様子に・・・
渚はそんな紫乃や咲を見つめた後、直也くんを信じます・・・とつぶやき・・・
突然直也の頬にキスをしました!
そして、驚く咲や紫乃に笑顔でこう宣言したのです!
「私も彼女です!」
一瞬ポカンとした表情をうかべ時を止めたように黙っていた紫乃は、おそるおそる咲を見ていいました。
「サキサキ・・・ほんとうに・・・?」
咲は紫乃の言葉には反応せず、直也に腕を絡ませる渚をじっと見つめていいます。
「渚ちゃんが無理してるのはいやだったけど・・・本気で直也を私と争うつもり?」
咲の言葉に渚は真剣な表情でうなずき、はい!と元気な返事を返しました!
それをきいた咲はよし!とうなずくと叫び返します!
「かかってこいやぁー!」
直也はこの展開にまったくついていけていませんでしたが、ようやく紫乃にいいました。
「つまり・・・二股ですね・・・」
驚く紫乃をみた咲は「にげろー!」と叫び2人を連れてまた旅館へと戻っていくのでした・・・
3人は旅館へと戻ると、一緒に風呂に入り背中を流したり、食事を食べさせあったり、一緒に寝たりと旅行を満喫します!
最初の頃の我慢するような控えめな笑顔をうかべる渚はもうそこにはいませんでした。
記念写真をとる渚と咲、そして直也は満面の笑みをうかべ、仲の良い彼女と彼氏の表情です。
「うまくいくかはわからないけど、直也くんと一緒なら大丈夫!」
渚はそう考え、笑うのでした。

 

第36話

二股なんて絶対に

 

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旅館での二股旅行も無事おわり、直也たちはいつも通りに学校に通っていました。
変化といえば、渚がいつもより少しだけ積極的になっただけ・・・だったのですが・・・
二股であることがわかった紫乃でしたが、学校ではいつもどおりに咲に接してきていました。
それが不気味だったため、直也と咲はこっそりと紫乃の様子を伺います。
「もしかして許された!?」
「二股のこと理解してくれたのかも!」
そんなのんきなことをいって帰ろうとした2人でしたが・・・
「そんなわけないでしょ」
結局渚も含め、3人は紫乃の家に呼び出されることになってしまったのでした・・・
咲が学校で困ることになるだろうからと、わざわざ教室では二股の話はしなかったのだと紫乃は語ります。
ただ、今は紫乃の家・・・
人目を気にする必要もないため、彼女は直也にむかって怒鳴りました。
「正直向井くんにはがっかりしたわ!」
紫乃は中学の頃から咲と直也のやりとりを見てきたのだと言います。
だからこそ、直也はマジメで一生懸命な人だと思っていたのに、二股をするなんて最低だ!というのです。
「そもそもなんで二股なんかしてるの!?」
それを聞かれた直也は、素直に答えました。
「2ヶ月前に水瀬さんに会い好きになってしまったから・・・そしたらもう・・・二股するしかない・・・」
「そうでもないでしょ!?」
直也の言葉にするどいツッコミを入れた紫乃は、今度は咲に怒りの矛先を向けます。
「サキサキも二股発覚した時点でやめさせなさいよ!」
その言葉をきいた直也はすぐに訂正を入れました。
コソコソ二股をするなんて咲に申し訳が立たないと思ったから、ちゃんと二股をしていいかお伺いをたてにいった、そういったのです!
「いかれてる!」
そう頭を抱えた紫乃に咲はいいました。
「私も嫌だったけど・・・土下座とかしてくるし・・・渚ちゃんのごはん・・・おいしい・・・」
すっかり懐柔されてしまっている咲に紫乃はがっくりとうなだれます。
「この子・・・ダメだわ・・・」
そのまま喋ろうともしない紫乃をみて、咲は2人をつれて帰ろうとしましたが・・・
「向井くん・・・本気で2人を幸せにできると思ってるの?」
そう聞いてきた紫乃に、直也は帰ろうとしていた足を止めてうなずきます。
直也は温泉で紫乃に法律や世間体などのことをつかれ、彼なりに考えていたのです。
「まずは咲ちゃんの親に二股のこと伝える」
そういうと、彼はLINEで咲ちゃんのお父さんに話したいことがあると伝えた画面をみんなに見せてきました!
咲や渚もその話はしらなかったようで、驚いています!
「咲ちゃんには手を煩わせず俺1人でことを済ませるつもりだよ」
そうまじめな表情で言ってみせる直也を紫乃はどうかしてる!とつっこみますが、直也の意思は曲がりません。
このくらいのことができなければ2人を幸せにすることなんてできない・・・!そう語る直也は、さらにいいます。
「あとお金も稼ぐために週7で早朝のバイトも入れたよ」
2人のためでにここまで頑張ると言った直也でしたが、もう一つ頑張っているのには理由がありました・・・
それは、咲の大切な友達である紫乃に認めて欲しいからというものです。
直也の背後にいた咲は「親に言われてたまるか!」と即座にキャンセルの連絡を入れ、渚と直也をつれて紫乃の家をあとにしたのでした・・・
3人が出て行ったあと、紫乃はぽつりとつぶやきます。
「なんなのよ・・・くだらない人なのかと思ったのに・・・向井くんは向井くんだった・・・」
紫乃がここまで直也の二股を許さないのにはちゃんと理由があったのです。
それは・・・
「友達の彼なのに、諦められなくなるじゃない・・・」
そう、紫乃はずっと直也のことが好きだったのです!
それでも咲のことが好きだからと諦めていたのに、いつの間にか現れた渚ともつきあっていたという直也・・・
「私が諦めるためにも・・・二股なんて絶対だめ!」
紫乃はそう涙をこぼしながらいうのでした・・・