noteで稼ぐ~収益化ツールとしてのnote

noteの利用者数は年々増加し続けており、2020年4月時点での月間利用者数は4,400万人を超え、その分マーケットの規模も拡大していると言えるでしょう。

収益額に制限がない

noteの収益額には制限が設けられていないため、作品が話題になり、売上が増えればそれだけ収益につなげることができます。実際に、月に数十万稼いでいるクリエイターも存在していますので、「副業」としてはもちろん「本業」として活用することも夢ではありません。

価格設定が容易

作品を投稿する際に、そのコンテンツを「有料」とするか「無料」とするかを自由に決めることができ、また有料とした場合の金額も任意に設定可能です。

振込手続きや売上管理もスムーズ

売上金が1,000円を超えた段階で、「振込申請」が可能となります。毎月20日までに振込申請をすることで、前月の売上金から「決済手数料・プラットフォーム利用料、振込手数料270円」を引いた金額が、申請した月の末日に振り込まれます。

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有料 noteで稼ぐポイント

ここからは具体的に、どのようにして有料コンテンツで収益をあげていくか、ということを説明していきます。noteで稼ぐ方法は、大きく5つに区分することができますので、それぞれの方法について収益化のポイントを示しながら紹介していきます。

有料コンテンツについて

書いた記事などの作品を有料コンテンツとして販売する、もっともスタンダードな方法です。
「作品を売る」と言うとハードルが高く感じられてしまうかもしれませんが、有料コンテンツを販売するためには、必ずしも高い専門性が要求されるわけではありません。

重要なのは、「自分の持っている情報や技術」が、「誰にとって有益なものとなるか」を見定めることです。たとえば、「料理が趣味だが、日常的に作るようなレシピしかない」という方でも、ターゲット層を「これから一人暮らしをはじめ、自炊しようと考えている初心者」と明確に定めることで、情報の「売り方」が見えてくるはずです。

ターゲットが抱えるニーズと、自分が持っている情報や技術を擦り合わせていくことが、有料コンテンツを販売するうえで最大の要素となります。
たとえば料理のプロが、一般には手に入らない食材や調理器具を使ったレシピを公開しても、参考にする人はほとんどいないでしょう。反対に、ごく簡単なレシピであっても、「使い回しの食材で5日間日替わりレシピ」など、「情報の出し方」を工夫することで、特定のターゲットに対する訴求力を高めることができるでしょう。

マガジン機能について

noteの記事は、単独で有料化することもできますが、「マガジン」としてセットで販売したり、定期購読販売したりすることも可能です。

通常の記事と同様、有料設定も容易です。有料の場合、マガジン「単体」での販売(通常マガジン)と、「継続」での販売(定期購読マガジン)を選ぶことができます。

◆通常マガジンについて
複数の記事をまとめて提供できる機能です。マガジンとしてまとめた記事は、セットでの価格を設定でき、たとえばシリーズ物やテーマ別の記事など、利用者の関心に合わせて販売することが可能です。
どの記事をどのマガジンにまとめるか、という設定も簡単ですので、利用者のニーズに則したテーマをまとめることで、より効率的に収益につなげることができます。

◆定期購読マガジンについて
月額の利用料を設定し、購入者に対する記事を連載していく形式です。利用にはプレミアムサービスへの加入が必要となります。
「この人の記事はお金を払ってでも網羅したい」と思われる必要がありますので、一定のファン層を持つ上級者向けの方法だと言えるでしょう。漫画などの連載物のほか、ノウハウを提供するメルマガのような形で配信しているクリエイターも多いようです。

クリエイターサポート機能について

noteで公開された記事の最後には、「サポートをする」というボタンが設置されています。これは記事の読者が、「有料記事ではなくても、気に入った記事に対価を払いたい」「この記事を書いた人を、金銭的にサポートしたい」と思った時に、クリエイターに対して「100円~10,000円」のサポートを行えるシステムです。
これをメインに稼ぐというのは現実的ではありませんが、「質の高さにこだわっていれば、評判だけではなく金銭面でのメリットもありうる」と考えると、クリエイターとしてのモチベーションも高まるでしょう。

ストア機能について

noteを直接の収益媒体と考えるのではなく、ECサイトへの流入経路として考える方法です。
noteには、ECサイトの商品をページ上に一覧表示できる機能があります。

STORES、minne、BASE、iichi、MUUU、EC-CUBEのプラットフォームが対象となっており(2020年8月現在)、商品一覧のRSSを取得することで、自身のnote上の「ストア」ページに商品を表示することができます。

有益な情報を発信することでフォロワーを増やし、販売ページにつなげるという「集客ツール」としても、noteは有効に活用することができるでしょう。後述するTwitterとの連携も含め、自身のサービスについて多角的に情報を発信できるシステムとなっています。

サークル運営について

noteには趣味や関心を同じくするメンバーが集まる「サークル」という機能があります。基本的には、「主催するクリエイターがサークル参加者に対して限定情報を発信したり、勉強会を開催したりする」という構造になっており、サークル参加者の支払う「月会費」が、サークル主催者の収益となります。

サークルを主催するのはやはり、「同ジャンルのクリエイターから、有益な情報を発信していると認知されているクリエイター」ということになるでしょう。こう書くと、「そのジャンルでもっとも技術のある人」のように聞こえますが、実際にサークル運営によって収益をあげているのは必ずしも「プロ中のプロ」だけではありません。
クリエイターにとって「有益な情報」の一つに、「収益につなげる方法」があります。「自分の技術を向上させる」ための情報よりも、むしろ「どうやって自分の作品で稼ぐか」というノウハウが、多くのクリエイターにとって関心の的となるのです。
極端な話をすれば、その分野では駆け出しであっても、収益化の方法をわかりやすく解説することができれば、クリエイターにとって「有益な情報」を提供するサークルが運営できるわけです。